今日は袴田巌さんとお姉さんの秀子さんを描いた「夢の間の世の中」という映画を見ました。名古屋の「シネマスコーレ」という映画館です。

 袴田さんの「獄中日記」の中の言葉が時々出てきます。その言葉が、詩的であったり、哲学的であったりします。袴田さんは、本当に感性豊かな人でした。それゆえに、長時間にわたる過酷な取り調べはどれだけ袴田さんを追い詰め、傷つけたことだろう。刑務所での長期の拘禁生活は、感性豊かな袴田さんの精神を容赦なく蝕んだ。

 このような違法な捜査を許した裁判所も許せないし、検察も許せない。さんざん捜した味噌樽から発見されたとされる「5点の着衣」は誰が仕組んだのか。警察であろう。彼らは必ず処罰を受けねばならない。

...

 えん罪の被害者の多くは泣き寝入りさせられてきたと思う。しかし、そんなことが許されてたまるか。

 浜松・名古屋とも4月1日まで上映です。

 ぜひ見にいきましょう。